勝手にしやがれ

勝手にしやがれ 1960

7.52

 フランス、ヌーヴェル・ヴァーグの決定打と言わしめたジャン=リュック・ゴダール監督の最高傑作。警官を殺してパリに逃げて来た自転車泥棒のミシェルは、アメリカ人の恋人パトリシアとお互い自由で束縛のない関係を楽しんでいた。そんなある日、彼の元に警察の手が及んでくる。パトリシアはミシェルの愛を確かめる為、彼の居場所を警察に密告、そして彼にも同様に警察が追ってきた事を伝えるが……。

1960

二十四時間の情事

二十四時間の情事 1959

7.70

独軍の占領下にあったフランスの田舎で敵兵と密通して断罪された過去を持つ女優が、ロケのために広島を訪れ日本人の建築家と一日限りの情事に耽ける。そして知る、広島の悲劇。時あたかも8月6日。原水禁運動を背景に二人の孤独な会話が続く。焦土から奇跡の復興を遂げたその町は、死の影を決して忘れることはない…。

1959

去年マリエンバートで

去年マリエンバートで 1961

7.42

男が、整然とシンメトリックに設計された庭を持つ城館にまぎれこむ。そこでは社交界のお歴々が集まり、退屈なパーティに興じている。男は誰の気にもかけられずに館内を歩き回り、女を見つける。女とは去年に会っていた、マリエンバートで。しかし女にはその記憶がなく、男を拒絶し続けるのだったが…。

1961

モラン神父

モラン神父 1961

7.00

ナチ占領下のフランス。田舎町の学校で働くバルニーは、娘の洗礼を機に宗教への興味が湧き教会へ出向く。相手をしてくれたのは若く情熱的で勉強家のモラン神父。ユダヤ系フランス人である彼女は無神論者だったが、モランの話を聞いている内にキリスト教の教義に心惹かれ、やがてふたりの間には仄かな愛情が…。

1961

終電車

終電車 1980

7.23

ナチス占領下のフランスを舞台に、女優、その夫である演出家、女優の相手役の男優という3人がおりなす愛をめぐる葛藤を、現実と舞台という二重構造の中で描いたトリュフォーの渾身作。セザール賞で作品賞、監督賞、主演男女優賞など主要10部門を独占し、トリュフォーを名実共にフランス映画界のトップの座に押し上げた長編第19作。ヒロインには、トリュフォー作品「暗くなるまでこの恋を」のドヌーヴが久しぶりに起用され、美しさをたっぷりと披露。共演はトリュフォーの次作「隣の女」にも続けて出演したG・ドパルデュー。 1942年、パリ。ユダヤ人の劇場支配人兼舞台演出家のルカは南米に逃亡したと偽装しつつ、劇場の地下でひそかに潜伏し、劇場の看板女優である妻マリオンを主演女優にし、何とか芝居の上演を続ける。そんな事情も知らず、新たに芝居に加わった男優ベルナールは美しいマリオンに夢中になるが、マリオンはそんなベルナールに冷たい素振り。だが通風管から聞こえる2人の芝居から、ルカはマリオンがベルナールを愛していると気づく。

1980

突然炎のごとく

突然炎のごとく 1962

7.60

ジュールとジムは、情熱的で奔放な女性カトリーヌに恋をする。ジムへの想いを胸に秘めたままジュールと結婚した彼女だが、ジムとの再会で再び二人に愛の炎が燃え上がる。しかし、小さな食い違いでジムは彼女から離れていく。ある日出かけた河岸で、カトリーヌはジムをドライブに誘い、壊れた橋に向かってスピードを上げた。 三角関係の心理を見事に描いた本作は、ジャンヌ・モローの輝くばかりの美しさが圧倒的な魅力となった一遍。

1962

恋人のいる時間

恋人のいる時間 1964

6.90

シャルロットは小型機のパイロット、ピエールと再婚しており、前夫との間にできた息子ニコラと3人で暮らしている。そんな彼女は、3ヵ月前から地方巡業劇団員ロベールと不倫している。ピエールは疑念を抱いて、私立探偵を雇い、妻を尾行させていた。対するシャルロットも尾行を警戒して、ロベールとの情事の前後にはタクシーを何台も乗り換えている。ある日、彼女は医師から妊娠3ヵ月と知らされる。しかし、父親はピエールなのかロベールなのか分からない。シャルロットはロベールとホテルで密会し、ある問いをする。

1964

地下鉄のザジ

地下鉄のザジ 1960

6.60

初めてパリを訪れたおてんば少女のザジ。楽しみにしていたメトロはストライキで乗れず、代わりにエッフェル塔や蚤の市で、大人を巻き込んでの騒動を繰り広げる……。名匠ルイ・マルのスラップスティック・コメディ。

1960

いとこ同志

いとこ同志 1959

6.80

パリに受験のためにやってきた真面目な青年シャルル。彼はいとこのポールのアパートに同居することになった。熱心に勉強に勤しむシャルルの前で、ポールは女を引っ張り込み、遊びにばかり夢中になっている。そして、万事に要領のいいポールは、シャルルをしり目に試験にさえもあっさり合格してしまう。そんな理不尽さに、シャルルは次第にいらだちを募らせていった……。C・シャブロルが初監督作「美しきセルジュ」に続いて描く奇妙な青春映画。

1959